何のために・・・・・
皆さんは何のために仕事をしていますか?
何のために今の仕事を選んだのでしょう?
何のために・・・・・
青年会議所で9月にビジネスセミナーを開催するのですが、そのセミナー講師の人選をしていまして、その資料としてある方の講演テープを聴かせてもらったのですが、頭を大きなハンマーで殴られたような衝撃を受けました。
その方は、中村文昭さんと言いまして、何をしている人かと言えば、今は年間300本以上の講演をされているのですが、本業はウェディングレストランの経営者なんです。
その講演テープには、中村氏が家出同然で三重県の田舎から上京し、東京である人(師匠)と出会い、その師匠の元で野菜の行商をしながら、数年間修行をした話が語られていました。
これがまたハチャメチャな話ばかりなんですが、人間の本質を見事についていて、あっという間に心を鷲掴みにされてしまいました。
この3日間で、そのテープを2回聴きまして、YouTubeでもまた別の講演を見つけて閲覧させていただきました。
(YouTubeはこれなんですが、修業時代ではなくその後の話が主となっています) http://www.youtube.com/watch?v=6-mtRaMnU_w
何がそんなに凄いのかと言いますと・・・・・・・・・、
何も貧乏な暮らしから、レストランを経営するまでになり、それが成功したから凄いとか、
何億も稼いでいて凄いとか、そういった小っちゃい話ではなく、
「何のために生きるのか?どう生きるのか?」ということを、深く考えさせられ、
また今までの人生を振り返って、反省することだらけだということをはっきりと気づかせてくれました。
そして今日の記事のタイトルですが、
中村さんが師匠と出会った際に、師匠からしつこく聞かれた質問が、「何のために・・・」であり、この講演の隠されたテーマなんです(勝手にそう思っただけですが)。
何のために、東京に出てきたの?
何のために、高校へ行ってたの?
何のために、働くの?
何のために働くの?って聞かれたら、お金のために働く・・・・・というのが素直な答えですよね。
でも、お金を稼いで何をしたいのか?
お金は使わないと意味がない。では、それをどう使うのか・・・・?
居酒屋で偶然横の席になった師匠からそんなことを質問され、答えることができません。
では、ということで、道行くサラリーマンに「何のために働いてるんですか?」って聞いて歩かされるんですが、まともな答えはかえってきません。
そこで師匠のそれまでの人生と、何で働くのか・・・・を聞かされるんですが、これがまた波乱万丈で、心を揺さぶられ弟子入りすることになります。
この師匠というのが、田端俊久さんといいまして、今は賢人塾という塾を開いて人づくりを目的として活動されているのですが、当時20代半ばでありながら、悟りを開いた僧侶のような人物で、中村さんを含め数人の若者を束ねて、人間力を説き、育てていくんです。
風呂には1週間に1度しか入らず、おしゃれもせず、贅沢なことは一切しません。
そんな若者数人の野菜の行商軍団が、お寺で修行するかのような協同生活をしながら成長していき、人の心を動かして、普通なら無理だと思われるようなことをやってのけ、奇跡を起こしていくんですが、その話が面白いわ、感動させられるわで、人の心を掴むというのはこういうことなんだと、思い知らされ、正直泣きました(2回とも)。
私も日頃、「人に喜んでもらえる仕事がしたい。人のために働きたい。」とよく聞きますし、自分もそう思っていましたが、この話を聴いて、自分の考えがいかに甘かったかを思い知らされました。
これからは、心を入れ替えるつもりで頑張っていこうと思います!
だらだらと書いてしまいましたが、うまく伝わらないですよね。
でも、とにかくこの人たちは、本物です。
この時代にこんな人たちがいるとは・・・・・・といった感じです。
まだ、この方に来ていただけるかどうかは分からないのですが、もし来ていただけるようであれば、また案内させてもらいますんで、その時は、ぜひとも話を聞きにきてくださいね。
絶対に予想を上回ると思います。