情熱を燃やし続ける
油津商店街再生の続きです。
とにかく油津商店街の応援団を増やすことに専念し、
1)まちの空気感を変え
2)なくなっていた地域のつながりをつくり
3)事業の共感を生むきっかけをつくる
ことに初期段階は費やしたそうです。
そこで、一つどうしてもぶち当たる壁が
「なぜ、商店街なのか?」という疑問。
昔は、電車を使って移動し、駅に人が集まり、自然とそこには活気が生まれる流れがありました。
しかし、今となってはロードサイドに大規模ショッピングモールが各地にあふれ、そういった店ですら、より集客力のある店が出店していなければ、すたれていく時代になぜ今さら公費を使ってまで商店街を再生しなければならないのか?
そう言われることも少なくなかったのだとか。
でも、そこで考えたのが、今の時代に意味のある商店街にするということ。
流出が止まらない若者の雇用を生み出し、若い世代が活躍できる場を創り出すことができれば、商店街に新たな役割が生まれます。
そういったことから、空き地を利用して安く店が持てるようにコンテナでできた店舗をつくったり、老若男女が集える交流スペースをつくったり、またそこで地元アイドルグループを結成して、踊りのレッスンをしたりと次々に施策を打っていき、若手の経営者を中心にした未来へつながるお店の出店を増やしていったのだとか。
ちょうど今の時期ですが、広島カープが日南市でキャンプを行います。
日本全国から広島カープファンが集まってくるのですが、球場に来るだけだったファンを商店街に誘導すべく油津カープ館を出店。
東京のIT企業を誘致して雇用を生み出したり、大型客船を油津港に就航させて5000人もの乗客を誘導したり、商店街で長ーいレーンをつくってボウリング大会を行ったりと話題性も豊富でその勢いは止まりません。
今回、お話を聞いて本当に刺激を受けとても勉強になりました。
ここまで来るには一足飛びに、これをしたからこうなったということではなくて、やっぱり地道に一つひとつ情熱を燃やし続けて問題を克服しながら進んできたんでしょうね。
オニオンウェブでも岸和田駅前通商店街のホームページ運営をお任せいただいております。何かお役に立てるように頑張っていきたいと思います。