「エール」応援の力
NHK連続テレビ小説「エール」は皆さん、観てますでしょうか?
僕は岸和田が舞台となった「カーネーション」以来、朝ドラを観ています。
観てはいるのですが、朝ではなく夜。寝る前に。ですが。
作曲家を目指す夫と、歌手を目指す妻の物語ですが、これがなかなかのヒットです!
日を追うごとに面白くなってきて、視聴率も絶好調なんだとか。
と、今日はそんなドラマ「エール」の話ではなくて、応援の力がいかに大きな力になるかという話。
今朝、所属する倫理法人会にて、zoomモーニングセミナーが開催されました。
大阪府倫理法人会では、ただいま活動休止中なので、会場に集まってのモーニングセミナーが出来ません。
なので、zoomを使ってオンラインで行っています。
そして、今日のスピーカー=講話者が、わたくしだったのです。
その中で話したのが、応援の力についてでした。
2年前、フルマラソンに挑戦した時の話です。
30km地点まで順調に走ってこれたのですが、うわさには聞いていた魔の30km地点。
うわさ通り、足が止まります。
歩いてはいけない。ちょっとずつでもいいので走らないと。。。
と思ってはいましたが、痛みに負けて止まってしまいます。
そうなったら、ちょっと休憩したら回復する、なんてことは望めません。
痛みが増し、疲労感が襲ってきます。
そして、頭の中に悪魔のささやきが聞こえるようになります。
「この痛みは尋常じゃない。無理したらケガしてしまうぞ。」
「筋肉痛ならいいけど、これは筋がやられてるんちゃうか?」
「残りは歩いても時間内にゴールできるからええやないか。」
というような、出来ない(走れない)理由がどんどん思い浮かぶんです。
そんな声に惑わされながらも、なんとか走れないかと思っていた時に、沿道で応援している人達に目がいきました。
自分が走るでもなく、ただひたすら応援しているんです。
そんな応援者とハイタッチをしているランナーもたくさんいましたが、初マラソンだった私は気恥ずかしくて、それが出来ずにいました。
そこで、試しにハイタッチをしてみたのです。
1人、2人、3人とタッチしているうちに、自然に笑顔が出るようになりました。
それまでは、苦悶の表情だったんだと思うのですが、だんだん楽しくなってきて、疲れがどこかに飛んでいった感覚になりました。
そして、歩くことしかできなかった足が、再び走ることができ、何とかゴールまで走り続けることができました。
この体験は、本当に自分の中に大きな衝撃を与えた出来事でした。
人の応援というものが、こんなにも力になるということを体験できたことは、完走できたことよりも大きなことだったのかも知れません。
それ以来、頑張っている人を見かけたら、真剣に応援させてもらおうと思うようになったのでした。