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WEB社長日記

人間関係の構築方法

先週の10月24日の土曜日に、私が所属している岸和田青年会議所が主催する「コモンセンスペアレンティング」なる講演会に参加してきました。
ペアレンティングとは、親としてのスキルを身に付けて子育てに役立てようということだそうです。

コモンセンスペアレンティングは、数あるペアレンティングの中の一つで、アメリカで生まれたもので、最初は、外国の話を日本にもってきても、どうなの?と、ちょっと思っていましたが、話を聞いているうちに、なるほどなぁと思わされました。
(私には、子供どころか、奥さんもいませんが・・・・・・)

講師の方が、例としてオレゴン州の実話を話されていたのですが、オレゴン州では、土地が広大で、隣の家まで車で1時間くらいかかり、そんな環境で若くして子供を産んだ夫婦は、いきなり子育てと言われても、何をしていいか分からないという状況が多発していたそうです。

泣く子をどうにかしてあやせる親はいいのでしょうが、そうでない親たちは、理解できない状況が続くと、取る行動はだいたい2通りで、無視をしてしまうか、怒るかだそうで、そんな親を見て育った子供たちは、何か問題が起こると、親と同じような行動を取るようになります。

そうして成長した子供たちは、やがて社会に馴染めなくなり、そんな若者がヤングギャングとなって、街は荒れ、そんな若者がまた子供を産み、そして子育てに失敗する。。。。。。。そんな悪循環が生まれていたそうです。

そこで、オレゴン政府が取った政策は、赤ちゃんが産まれた家庭全てに子育てワーカーを派遣して、徹底的に支援しました。

それが功を奏して、次第に街に溢れていたヤングギャングの姿もなくなり、その分、労働者が増えることによって、街が活気づき税収も増えるという好循環へと移っていったという話しでした。

ここで、これはアメリカの話だと思うと、そうでもなく、この泉州でも同じような状況になりつつあるそうです。

日本では、隣の家まで1時間なんてことはそうないですが、核家族化や地域社会の崩壊などから、うちの家庭はオレゴンと同じだなと言われる方が多いそうで、また、ある高校では、180人ほどの入学者のうち、卒業した学生が100人しかいなかったというのがこの泉州の現実だそうです。

では、肝心のコモンセンスペアレンティングとは何なのか?というと、子育てにおいてどうコミュニケーションをとれば、親と子供の人間関係が上手くいくのかを、具体的な方法を示しているもので、叱る時でも、「ちゃんとしなさい!」とか、「いい加減にしなさい!」といったあいまいな表現ではなく、何をしてはいけないか、どうしたらいいのかをちゃんと言葉で説明するべきであるなど、具体的な言動を示したものです。

それを聞いて、以前ファミレスで見かけた若い夫婦の家族を思い出しました。

その夫婦は20代前半で、小さな子供2人と食事をしにきていたのですが、お父さんもお母さんも食事がテーブルに並んでいるにも関わらず、壁にもたれた状態で携帯電話をいじり、会話もほとんどない様子でした。
飽きてきた子供たちが少し騒ぎ始めると、お母さんがいらついた口調で「うるさい!」と一喝。

この子ども達はどんな大人になっていくのかなぁ。。。。と思いました。

こういった状況が、悪循環の第一歩なんでしょうね。

叱り方意外にも、6つの項目があるのですが、このコモンセンスペアレンティングを広めるべく、数多くの講師の方が活躍されてるようなので、もし皆さんの周りで、講演を聞ける機会があれば、ぜひ参加していただきたいと思います。

また、このペアレンティングは、親子の関係だけではなくて、会社の上司と部下、夫婦関係など、人と人の関係全てに当てはまることなので、いろんな場面で活用できるそうですよ。
わたしもお客さんとの良い関係を築くために活用したいと思います。

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