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無視できない 中小企業 の CSR(企業の社会的責任)

無視できない 中小企業 の CSR(企業の社会的責任)

なぜ、企業はブランディングを行うのでしょうか?
自社の商品やサービスのファンを増やすことによって、収益を上げるためですよね。しかし、自社の利益だけを追求し、他者を蔑ろにしている企業は、いくら優れたブランディングをしていても、マイナスのイメージを持たれてしまいます。

 

高度成長期より、企業の第一の目的は「利益の追求」だとされてきました。経営を合理化し、利益を追求するあまり、度々粉飾決算などの不正行為、人権侵害や健康被害、環境破壊などが行われて問題視されてきました。そして今、SNSなどの口コミ社会の急速な発展により、企業活動に向けられる社会と個人の目は、ますます厳しくなっています。

 

このような大きな社会の変革が起こっている中で、「企業の社会的責任(CSR)」がますます問われています。CSRの概念自体は新しいものではありません。日本におけるCSRの系譜と現状には「60年以上もの歴史があり、1990 年代後半から日本企業に「環境経営」が定着するなかで、2000 年以降に頻発する企業不祥事を契機に、再びCSRへの関心が高まったのである。そして、2003 年に「CSR経営元年」を迎えた」とあります。

 

1956 年の経済同友会のCSR決議
「現代の経営者は、倫理的にも実際的にも単に自己の企業の 利益のみを追うことは許されず、経済・社会との調和において、生産諸要素を最も有効に結合し、安価かつ良質な商品を生産し、サービスを提供するという立場に立たなくてはならな い。・・・経営者の社会的責任とは、これを遂行することに外ならぬ。」

https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=38077?site=nli
日本におけるCSRの系譜と現状

 

中小企業といえどもCSRを無視することはできません。
しかしながらCSRは「社会をよくするためのボランティア」という側面が強く、「コストの増加」がデメリットで挙げられます。なかなか中小企業が踏み込めない一因ではないでしょうか。

 

対して、SDGsは「ビジネスを用いて社会をよくしよう」という概念なので、事業と社会貢献を両立させることができます。

 

SDGsを取り入れたブランディングは、これまで積み重ねてきたブランディングと決して相反するものではありません。例えば、製造業であれば自社の「オリジナル商品」のブランディングをされていて、そこにSDGsを取り入れるのであれば、以下のような取り組みが考えられます。
・原材料を見直し、リサイクルできるものに変更する。
・製造過程から出てくる廃棄物を○%減らす。
・梱包に関する資材の量を○%減らす。
・製造に関わる電力を再生可能エネルギーに切り替える…など。

 

そして、どんな企業でも積極的に取り組めるのが、目標③ 「すべての人に健康と福祉を」目標⑤ 「ジェンダー平等を実現しよう」目標⑧ 「働きがいも経済成長も」であると考えます。
・従業員とその家族の健康管理を充実させる。
・男性の育児休暇取得をデフォルトにする。
・女性や非正規雇用の方の待遇格差を解消する。
・不毛な会議や残業をなくす…など。

 

人事や福利厚生の面からSDGsに取り組むことは、従業員を雇用している企業にとっては目標の一つであり、着手しやすい内容でもあります。SDGsの取り組みは社外に向けては勿論ですが、社内に向けての発信も重要です。「中小企業だから仕方がない」と皆が思っているようなことに対して、SDGsの取り組みを進めることは「より先進的な企業」というイメージアップができ、企業のブランディングを加速させることになります。

 

SDGsについては、経営者だけでなく、幹部はもちろん従業員、パートの方に至るまで、概念とその重要性、自社が取り組む意味について理解いただくことが重要です。しっかり理解を深めてから取り組み、自社のブランディングに活かしてみませんか?

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