社会貢献 と クラウドファンディング
SDGs といえば社会貢献!社会貢献といえばボランティア!そんなイメージはありませんか?
日本では、助け合いのためのボランティアの多くは無償奉仕という形で行われています。誰かが困っている時には、金銭的な援助ではなく、無償奉仕によって役に立とう、という考えが先立っているのですよね。これが、日本に寄付文化が根付かない要因の一つと言われています。解りやすい例えでは、
1995年の阪神淡路大震災では、行政、企業、地縁、血縁で解決できない事態を目の当たりにして、発生直後から被災地に全国からボランティアが集まり被災者支援を行いました。そして、およそ1,800億円の義援金が寄せられました。2011年の東日本大震災では、地震、津波、原発事故の複合的被害で、発生直後にボランティアが現地入りできなかったこともあり、「なにか自分にできることはないか?」と考えた結果、日本人の7割が寄付に参加しました。震災関連の寄付総額は7,000億円を超え、のちに「寄付元年」と呼ばることになりました。
参考:日本ファンドレイジング協会
https://jfra.jp/fundraisingjournal/3786/
今では一般的となったクラウドファンディングは、2011年に日本でスタートし、クラウドファンディング運営会社(11年1月CAMPFIRE創業、3月READYFOR創業)のサイトでは、発災直後から活発にプロジェクトが立ち上がり、寄付を募るNPOと寄付者をつなぐプラットフォームとなりました。
クラウドファンディングは聞いたことがあるけど、そもそも何だろう?こんな方も多いのではないでしょうか?
クラウドファンディングは、Crowd=「群衆」、Funding=「資金調達」 という単語を組み合わせた造語です。現在でこそ、起案者がインターネット経由で世界中の不特定多数の人々から資金の集める方法を意味しますが、言葉そのものは「一般の人々から広く資金を募る」という取り組みを意味するといえます。
引用:Batteryhttps://relic.co.jp/battery/articles/1379
クラウドファンディングの先駆けであるREADYFORは、自社について、資本主義では解決できない社会課題を解決するためのお金の流れをつくる「寄付・補助金のインフラ」と掲げています。
株式会社LENDEXの調査によると、コロナ禍でクラウドファンディングへの関心が高まったと回答した方は7割近くに上る結果が出ています。そして、クラウドファンディングでの支援経験者は、社会活動を支えるプロジェクトにやりがいを感じていて、自分の応援したプロジェクトが実現するだけでなく、社会に貢献できたという満足感も得られます。さらにリターンがあれば嬉しい!というわけですね。
クラウドファンディングは感動・共感・支援が生む大きな力です。地域活性化に直結するツールとしての期待も大きく、SDGsに掲げられた課題の解決に取り組むプロジェクトとは相性がとても良いとされます。テストマーケティングにもなり、イノベーションを起こすための戦略として、自社だけでは取り組むことが困難な案件に、クラウドファンディングを取り入れることも検討してみてはいかがでしょうか。